今まで、そう思いたい気持ちと裏腹にずっとうまく言えなかったこと。「イカの哲学」を読んで、なお上手くは言えないけども、その言葉を言うことが、すっと自分の中で腑に落ちた。
戦争は生命体の営みだ。という事を認めた上での平和を考える。
HeiTanakaもある意味で戦争だ。
今もなお、ぼやっとしてたらHeiTanakaに食われるぞ!
と、思う。
ケイタナカがヘイタナカに食われるぞ!って。
こりゃ戦争だ。
負けない!勝つ!こてんぱんに勝利!
とても危険なミッションだぜ。
でも、戦争という行為がホモサピエンスに備わった資質であるならば
僕の戦場はここ! ならば、なんと幸せか。
そんな、絵空事を言ってられない事はわかるけど
絵空事を言うのも大事なのだな。
ただ、そんなうだうだは置いといて
「イカの哲学」を読んで初めて自分の中で生まれた言葉は
「9条を守りたい」だった。
人前で、言える。
なぜかと問われるときっと上手く言えない。
でも、言える。
先日TVで見た言葉「奇界遺産」
世界中のヘンテコな産物を切り取る写真家。
ちらりと「奇界遺産」で調べると
まとめサイトには
「奇妙で狂気に溢れた世界【奇界遺産】のディープな魅力」とな。
そんで、こんな感じのイケてる男子に面白がられて
あわよくばどっかのTVショーなんかに取り上げられたら、もっと面白いのに
先日はSAKEROCKの解散ライブ「ARIGATO!」にお越しいただいた皆様
インターネットで見ていただいた皆様。本当にありがとうございます。
2日経って皆さんにお礼したいと
言葉にしようと思うんですが、なんかしっくりくる言葉を見つけられず
時間が経つとじわじわと、感謝や感慨が押し寄せてきたり
そうなると、なんかまたうわっついた言葉になってしまったり。
なので、今まだ感覚が残っているうちに
その時に感じた事だけ
不思議だったのが5人で向かい合って演奏している時
自分がどんな場所にいて、なにを弾いているとか、どんな音楽だとか、こんな風に演奏したいとか、全く意識しなくなって
ただただ、4人の顔を見ては、なにも言葉を交わさず
でも、5人でひたすら語り合っているような
音楽をしているのに音が無くて
源くんの顔。ハマケンの顔。大地くんの顔。卓史くんの顔を見てほっとする様な感覚。
今思うと本当に不思議で、なるべく感傷に浸りたくないし
今までSAKEROCKをやっていた時と同じ様に演奏をしたいと思う様にしていたのに
全く思いもよらないオカルトみたいな世界になっちゃって
すげぇな音楽って。かっこいいなって。
そこにsakerockの4人がいる事が頼もしくて、嬉しくて。本当に一言で安心なんだろうな。
安心できるからこそ、いける世界があって、どこまでいっても大丈夫な気持ちになるんだね。
そんな不思議体験な変な話になっちゃったけど
こんな音楽しよう
とか、ああしよう、こうしよう、伝えたい、発したい
が、いつのまにか発散できたはずのエネルギーを抑制してしまう事があって
方法は色々あるとおもうけど
色々あるが故に、みんな悩んでは、ぶつかってはの繰り返しで
そういう事って半ば精神論の様な気持ちで、でもやり続ける他なくて
やり続けた先に、実はすでに別の形の大切なもの、手に入れてたのよ。
みたいなオチの筋書きを、どっかで考えていて
SAKEROCKの到達点、最高の締めくくりだったんだけど
あー、これからまた価値観変わっちゃうなー。って変な不安。
いや、最高に楽しみな不安!
またじっくりゆっくりがっぷりと積み上げていく。
その先はまだ見えてないけど、それこそ、大丈夫。SAKEROCKがあるんだから!
本当に、両国まで足を運んでくれた皆様
配信で見てくれた皆様
今までにSAKEROCKと関わってくれた本当に多くの皆様
愛でサケロックを支えてくれた多くのスタッフの皆様
5人があんなに輝ける場所に連れて行ってくれたカクバリズムの皆様
そして、角張渉
SAKEROCKの5人の中の1人として
個人的な感謝を伝えさせていただきます。
本当にありがとう。
SAKEROCK 田中馨
川村亘平斎といえば、自身の音楽グループ「滞空時間」で、ハイパーかっこいいライブを繰り広げていたり、そりゃもう色んなすごいアーティストとの共演、コラボレーション、はたまたイラストレーターとしても、各地で目覚ましい活躍を見せている、そんな彼ですが、どの現場でも彼らしいアプローチで、もはや何屋なのかわからない、十一面観音的活動をしている、もう一つの面。
影絵師としての彼と一緒に作品を作らせてもらった事を、少し自分の中で整理してみよっと。
以外と付き合いは古くって、まだ滞空時間も川村亘平斎にもなっていない時代。
彼の演奏を聞いて、静かにこの人好き!って微弱な田中センサーがキャッチした数少ない人でした。もちろん、その事は伝えてないし、あまりに静かに思っているものだから、伝わりようもなかったのです。が、そんな彼と色んな場所で再会したり、自分たちを取り囲む環境が、何らかの因果を生み出したのか、亘平くんから「影絵と音楽」というプロジェクトにゲストで参加して欲しいと頼まれたのでした。
そして、色々とすっ飛ばして、そんな縁での現在地。
バリの伝統的な影絵の世界の魅力。さらには現在進行形なインドネシアの芸能から風土、文化まで、亘平くんから見聞き、感じられる事が不思議と、実は内包されていた田中のインドネシア的感覚を心地よく刺激しました。インドネシア的感覚と言葉にすると他所様の物を借りてきた様な気がするけど、そりゃもともと大陸は繋がっていたし、都合よくそんな風に言っているだけで、いい加減に言葉に押し込めた、言葉にできない感情の言葉に他ならないのです。
しかしながら、その感情ってのは僕にとっては一つの真実で、それはかいつまむと何だかなー。
なんて考えてみると、
以前テレビで見た記憶で、どこかアジアだったか、湖に昔から住む少数民族に、国がもっと住みやすい環境、十分な手当てを与えるから住む場所を変えてくれと言ったらしい。
その集落の大半はその通り、不便なその場所から離れ、用意された場所へ移り住んだらしいが
それでも、残っている家の人にインタビューをして「なぜ、この場所にこだわって、住み続けるのか?」みたいなことを聞いていた。
その答えが「だって向こうのあいつは残っているのに、俺が居なくなったら寂しいだろ」みたいな事だった。
なんだか、それを聞いた時に、不思議と合点がいって、それは急に別の角度で、「だってそうなんだもん」的な圧倒的な人間を見せられると
なるほど、そういう事もあるなー。なんて、のんきな感情で、全てを丸く収めてしまうような感覚が沸き起こるもので、自分でも不思議だけど、それって一つの真実だなー。と、思った感覚とすごく似ている気がすると思ったのです。
って、すごく遠回りなんだけど、インドネシアの芸能の懐なのか、それを日本人の亘平くんが体現している亘平くんの世界なのか、なにが本当かは分からないのだけど
この影絵が幕を開けた瞬間に、駄目なことが一つも無い、全て許されながら進んで行く夢の様な世界になる魔法の時間が広がるんです。そして、そんな夢を見つつ、でも、漂ってくる生々しさというか、どうしようもない人間臭さ。
繰り返すようだけど、どこにも駄目がない世界。そんな人肌な夢の感覚を(勝手に)亘平くんに感じて(勝手に)共鳴している自分に気づいているのです。
彼は、インドネシアの伝統芸能を通じて、日本で生まれて、日本を拠点に活動するが故の確かな(そして漠然とした)彼の夢を描いているように思っています。(勝手に)
描くことができる人。そんな側面がイラストレーターとしての才覚であったり、はたまた人の欲する部分を埋めるエンターテイナー的な側面が芝居を作り上げていたり、挙げればきりがないですが、すなわち十一面観音的川村亘平斎に他ならず、この人の様な人がもっと増えて、もっと活躍する土壌ができた時、それはインドネシア的感覚じゃなく、今の日本のエネルギーそのものになるんだろうなぁ。そして、願わくば自分もそういう場所で大いに丸く収まって居たいのです。
と、「川村亘平斎、影絵と音楽」に携わりながら思う現在地であります。
褒めちぎりの様ですが、ちぎる価値のある男。そしてそう簡単にちぎられない男。川村亘平斎をこれからも楽しみにしましょうね。
以外と褒められると調子の乗って力を発揮するタイプだと思いますので。
長くなり、途中からお酒の力も借りながらの文章。
なぜか、言葉にしにくいことを言葉にしたい欲求が高まっている自分勝手な
発信をお許しくださいませ。
そして、こんな田中と亘平くんの現在地を体験できるライブが
高知と岡山と山梨。
5/30【高知】@弁天座
出演:ショピン・川村亘平斎
5/31【岡山】@旧内山下小学校体育館
出演:マレウレウ・cinema dub monks・川村亘平斎と田中馨
6/13【山梨】@甲府桜座
川村亘平斎と田中馨 影絵と音楽 DVD完成記念ライブです。
とくに甲府桜座は、純粋な僕たちだけの1日です。
ぜひ、多くの方に見て聞いて体験して、思うことを共有できたら嬉しいです。
そんな1日になると思いますよ。
詳しくは亘平くんHPなどをたよりに、その場所でお会い出来るのを楽しみにしています。
川村亘平斎HP: http://taikuhjikang.com/kawamurakoheisai/
田中馨
2015年。こんにちわ。
Hei Tanakaさんは、早速大型休暇をいただき、1年以上何もしていないのですが
田中 馨はそれなりにやっていましたね。
Hei Tanakaに関しては、あらたな目標に向かって、のろのろ、もぞもぞと移動しています。
そんな的を得ない男、田中も相変わらず的を得ない情報が幾つかございますので
相変わらず、ご贔屓にしていただけたらと思います。
まずは1つめ、先日発表がありました、SAKEROCKの最新作に
カムバックさせていただきました。
そして、解散の発表と両国国技館のライブ。
情報が多すぎて、僕にはうまくまとめられませんので
よかったらSAKE ROCKのHPをごらんください。
SAKEROCK HP http://sakerock.com
2つめ。3月13日から開始する、川村亘平斎くんと作ったDVD
「影絵と音楽 ~小人は巨人恋をした」をクラウドファンディングすることになりました。
とにかく、この川村亘平斎くんの活動、表現が大好きでして
一緒に作品を作れたことをとても嬉しく思っています。
とても活躍しているミュージシャン、影絵師なのでご存知の方も沢山いるとおもいますが
ぜひ、ライブや作品に触れてみてください。
ぼくも、完全即興で1人、その時にしか出ない音を良い具合に形にできたと思っています。
個人的にも完成が楽しみです。
ともあれ、皆様の協力なくしては実現しないのがクラウドファンディングですので
よかった、友人にお知らせや広めていただけると嬉しいです。
そんな事も、よかったら覗いてみてください。映像などもございます。
クラウドファンディング ページ
http://camp-fire.jp/projects/view/1527?token=cbdi9kqi
FaceBook
https://www.facebook.com/pages/川村-亘平斎田中馨小人が巨人に恋をしたdvd化プロジェクト/1563285060620382
3つめ。只今絶賛稽古中の音楽劇「麦ふみクーツェ」原作 いしいしんじさん
演出をウォーリー木下さん。そして音楽監督を、我らのトクマルシューゴが担当している
壮大なプロジェクトでして、総勢十数人が舞台上で生演奏を繰り広げる作品に参加させて頂いています。
こちらもとても楽しみな作品ですので
詳しくは、オフィシャルHPをごらんください。
http://theaterbrava.com/mugifumi/
4つめ。これまた製作中。チリンとドロンのCDがとても良い具合に録音できています。
発売は5月になると思うのですが、世界中の遊び歌を、遊んでいるみたいに録音しています。
コントラバスと歌だけのアンサンブルも、とっても愛嬌のある聞き心地の良い作品になりそうです。
お楽しみに。
チリンとドロンHP http://chirindron.com
5つめ。8月に、松尾スズキさん原作の絵本「気づかいルーシー」を
去年も一緒に作品を作らせてもらった、大好きな劇作家、演出家のノゾエ征爾さん演出の
これまた、音楽劇の、こちらは僕が音楽を監督させていただきます。
原作も面白いし、ノゾエさんがどんな戯曲にするのかとっても楽しみです。
しかも、音楽の相方として、これまた素晴らしい作品を作り続けている、森ゆにちゃんと
2人で作るということで、面白いものになるとおもいます。
まだあまり詳細出ていませんが、公式HP http://www.geigeki.jp/performance/theater091/
そのほか、ショピンも素敵な場所で沢山お誘い頂いていますし
ロバートバーローも、子供と作る「遊びの教室」も年に2回開催しています。
あとは、Hei Tanakaの作品を今年中に仕上げられれば
僕は、はなまるなのです。
たなかけい